台風の避難は勧告が出る前に行動を!持ち物や場所を把握しておこう!

サテスル!Labo 編集長
台風の時ってどのタイミングで避難したらいいのか分からないですよね。
他人事と思って台風情報を確認している方も多いかもしれませんが、当事者になる時はいきなりですよ!
近年は台風に加えてゲリラ豪雨などでも避難勧告が出ることも多くなったのでしっかりと準備と対策をしておきましょう!
この記事では、
✅台風時の避難のタイミングはレベル3の時!
✅川が氾濫したらどうする?
を紹介します。
災害のときに冷静に判断し動けるように、正しい知識を知っていきましょう◎
目次
台風上陸の前に避難の持ち物を用意しておく
いざ台風が上陸してきてから防災用品を揃えようとしても、考えることはみんな同じです。
街中のお店を探し回ってもすでに売り切れてしまっている事も考えられます。
また、それに加えて規模の大きい危険な台風であった場合は、
☑大雨による道路の水没・冠水
☑冠水による浮遊物
などによってお店に行くまでに危険が伴う可能性があります。
そもそも、災害時の不要不急な外出は控えるべきなので、日頃から「いざという時」の対策として避難用の防災グッズを準備しておくようにしましょう。
避難グッズを用意しておく~持ち物リスト~
避難所は避難する場所ですので、数日間生活をする為のものは自分で持参する必要があります。
ここでは避難所へ持っていくべき最重要な物をリストアップしましたので必ずチェックしておいて下さい。
食料 | 非常食ではありません。非常食は非常時にとっておき、持参するものは事前にお菓子や保存食などを購入しておくと良いでしょう。 |
飲み物 | 飲み物はジュースなどではなくミネラルウォーターにしておきましょう。 2Lのペットボトルでは大きすぎるので、500ミリリットルのサイズを複数用意しておくことをお勧めします。 ただ水は重いので持ち運びできる量を確保しておきましょう。 |
常備薬 | 避難所に避難した後にすぐに自宅に戻れるとは限りません。 また、避難所で薬が備蓄されている場合もありますが、必要な量を確保できているとも限りません。 大きな災害時には薬の入手が困難になる場合もありますので、最低限の常備薬は用意しておきましょう。 |
耳栓 | 避難所での生活は、日頃の生活と違って他人との距離がたいへん近い環境での生活となります。 それゆえ様々なトラブルが起こる可能性があります。 例えば「他人のいびきがうるさくて眠れない」という騒音トラブルもその一つです。 睡眠不足は大変大きなストレスです。そんな時のために耳栓を用意しておきましょう。 |
タオル(バスタオルなどの大きなものが良い) | 避難所に十分な量の備蓄がされているとは限りませんので、大きめのタオルも用意しておきましょう。 雨に濡れた体を拭いたり、包まって体を温めたり、怪我をした際に縛って出血を止めたりと色々な使い方をできるので重宝します。 |
毛布 | 避難所によっては冷暖房が完備されておらず非常に過酷な状況で過ごさなければならないこともありますので、できるならば自分たちで使用する分の毛布を用意していくことをお勧めします。 毛布の確保が難しい場合はコンパクトに畳める寝袋やアルミ蒸着シートなどでも代用可能です。 |
充電器(モバイルバッテリー) | 災害に被災した際に最も大切なことは情報収集です。 そのためにはスマートフォンやタブレットなどで最新情報にアクセスできる必要があります。 肝心な時にバッテリー切れを起こさないために、モバイルバッテリーは必ず用意しておきましょう。 もし余裕があれば様々な充電コネクターに対応した変換アダプターも用意しておくと良いでしょう。 |
スリッパ | 災害時はガラスなどの危険なものが地面に散乱するケースがあります。 命を守る必要のある災害時に、足元を負傷すると大きな負担になります。 不要な怪我を防ぐため、スリッパは必ず用意しておきましょう。 底の部分が厚く出来ており、怪我をしにくい防災用スリッパがおススメです。 |
マスク | マスクは余裕をもって準備しておきましょう。 チリやホコリを吸引するのを防ぐための防塵効果や、避難所生活でのウイルス感染拡大を防ぐ効果もあります。 |
消毒液 | 被災した時は、非常事態ですので怪我をした際にすぐに処置をしてもらえない可能性もあります。 最低限の処置ができるよう消毒液は必ず用意しておきましょう。 また清浄綿や医療用テープ(サージカルテープ)も合わせて用意しておくと良いでしょう。 |
貴重品入れ(肌身離さず持っておける物) | いざという時には本当に必要なものだけを持って避難する必要があります。 免許証や保険証お金や預金通帳など重要なものは一つにまとめていつでも持ち出せるように準備しておきましょう。 ポーチタイプ、サイドバッグタイプ、ウエストポーチタイプなど色々なものがありますが、身につけても邪魔にならなず、動きやすいタイプのものを選びましょう。 |
座布団 | 避難所に十分な量の座布団があるとは限りません。 また、長時間床に直接座っていると血行が悪くなるだけでなく、体温の低下につながってしまいます。 可能であれば座布団などのクッションを用意しておきましょう。 |
ティッシュ | 普通のタイプのティッシュももちろんですが、できればウェットティッシュが便利ですので用意しておきましょう。 手指の清拭はもちろん、長期間入浴できない時に、体を拭いて清潔な状態を保つために役に立ちます。 |
除菌シート | ただでさえストレスの多い避難所生活ですので、体の抵抗力が弱まり病気になってしまうことも考えられます。 食事前の手洗いなどができない状況も十分考えられますので、除菌シートは必ず用意しておきましょう。 特に抵抗力の弱い未就学児のお子様がいる場合などは必ず用意しておきましょう。 |
着替え×3日分 | 内閣府が避難所生活を経験した方に向けたアンケート調査では、平均的な避難所生活は4日から2週間です。 ずっと同じ服装では衛生的に問題がありますので、最低でも3日分の着替えを用意しておくようにしましょう。 |
お菓子 | 実はお菓子は長期間の保存ができるものが多く、調理も不要のため、緊急時の非常食に向いているのです。 なるべくカロリーの高いお菓子を用意しておきましょう。 |
非常食 | どんな緊急事態でも人間は食事をせずには生きていくことはできません。 避難所の備蓄をあてにするのではなく、自分たちで必要な分の非常食を用意しておきましょう。 |
この辺りは確実に用意しておいた方が良いでしょう。
また、ご自身で用意しておくのが億劫な場合には下記の様な防災グッズ(リュック)もあります。
ご家族の人数に合わせて購入しておく必要があることと、必要最低限の物しか入っていないので、着替えやモバイルバッテリーなどはご自身で用意しておく必要があります。
避難時の体験談
【台風避難時の体験談①】バッテリー編
防災ライト付きの手動バッテリー充電器が入っている事が多いですが、私が過去の停電時に使用した時はかなり大変でしかもすぐに壊れてしまいました。
モバイルバッテリーは1つでも用意しておく方が無難です。
過去に大きな台風で実際に避難所生活を送ったことがあります。
避難する際は事前に購入していた防災リュックを背負って避難しました。
しかし着替えなどを自分で用意することが頭から抜けており、避難所生活中は着替えができませんでした。
幸い三日後には自宅に戻ることができましたが、事前の準備の大切さが身に染みました。
避難所を把握しておく
なんとなく知ってる…という方は多いと思います。
でも、実際いきなり行って間違いはないですか?
☑学校
☑市役所(支所)
など漠然と思い描いている場所は確実に避難所ですか?
また、大雨・暴風の際に外に出ると歩くので精一杯でスマホを見ながらは歩けません。
お年寄りや小さいお子さんが一緒であればなおさらです。
避難所の場所や避難の方法、避難ルートは確実に把握しておきましょう。
※災害時は情報収集が大変重要です。水濡れや水没などでスマホが壊れてしまわないようにジップロックに入れておきましょう◎
下記でも避難所に行った時の体験談を漫画にされていますので一度チェックしてみて下さい。
避難所来るまでと来て数時間に思ったことをまとめました。
職員の方はまぁよく働いていらっしゃる。 pic.twitter.com/Jxmja2J8er— ゆき姉🥙低体温⛄️ (@yucky1313) October 12, 2019
台風の避難はどのタイミングで?
実際に大型台風に被災して避難所に避難したという経験をしたことはある方は、あまり多くはないのではないでしょうか。
「テレビなどで避難所生活をしているところは見たことはあるけれど…」という方も、いつご自身が災害に見舞われるか分かりません。
自分だけは大丈夫と思い込んで避難すべきタイミングを逃し命を落としてしまうこともあります。
命を守るためには避難のタイミングを把握していることが重要です。
しかしテレビで台風警報は流れているけれど一体どのタイミングで避難を始めたらいいのかよく分からないこともあるかと思います。
ここで避難のタイミングをしっかりと覚えておきましょう。
避難の基準~警戒レベルを頭に入れておく~
災害への心構えを高める必要があります。避難行動の確認を行いましょう。
✅レベル3
避難の準備をする必要のある状態です。避難に時間を要する方(高齢の方やお子様、障がいをもたれている方など)はこの時点で速やかに避難をする必要があります。
✅レベル4
速やかに避難先へ避難する必要がある状態です。
✅レベル5
発令された近くで既に災害が発生しているまたは可能性が非常に高い状態です。
レベル5の場合、動く動かないというレベルではなく「命を守る行動」をする必要があります。
動く事で命が危険にさらすようであれば動かない事も選択肢として必要です。
避難勧告が出る前に行動する
レベル3は避難勧告の前段階です。
避難に時間がかかってしまう人達(高齢者やお子様など)がいる場合は、速やかに避難する必要があります。
避難指示(警戒レベル4)が出る前、または発令された直後であれば、まだ外にも出れるはずですので、すぐに避難を開始しましょう。
自宅がタワーマンションや高層マンションだった場合、停電や予備電源のトラブルでエレベーターが動かなくなってしまうケースも考えられますので、早めの行動を心がけましょう。
避難勧告が出る前に行動する
避難指示は全員避難=レベル4です。
レベル4が発令されますと近くで災害が差し迫った状態で非常に危険です。
避難する際にも足元や冠水、がけ崩れなどには十分に注意をして慎重に行動しましょう。
台風の避難となりますと風もとても強いので数人での行動が出来る場合は手をつなぎ寄り添って避難しましょう。
台風で川が氾濫したらどうする?
近年の台風は風も雨も強く、直撃すると川の氾濫も多くみられます。
自宅マンションの近くに大きな川が流れている方は川の氾濫の強さを身をもって感じたことがあるかもしれません。
また、自宅の周りに小さな川しか流れていなかったとしても、川が氾濫してしまった時の被害は想像以上に甚大です。
当たり前ですが普段水が流れていないところに大量の水が溢れるので、家屋の床上浸水や、子供や老人が水にさらわれて命に係わる事故が起こる可能性があります。
川が氾濫した時は絶対に近寄らず速やかに避難する必要があります。
普段とは違う風景になるので面白がって危険区域に近づいてみたりするのは絶対にやめてください。
しっかりと事前に準備することで危険を可能な限り小さくする努力が必要です。
近くの川の氾濫レベルを確認しておく
川の氾濫には水位危険度レベルという指標が設定されています。
レベル1から5までが存在し、数字が大きくなるに従って水量が増し、レベル5は氾濫が発生している状態になります。
レベル2・・・氾濫注意水位
レベル3・・・避難判断水位
レベル4・・・氾濫危険水位
レベル5・・・氾濫の発生
台風や大雨により水位が上がりレベル2(氾濫注意水位)に達した時、その後も増水が続き氾濫危険水位に達することが予測される場合には「氾濫注意情報」が発表されます。
その後、水位がレベル3の避難判断水位まで上昇した場合、「氾濫警戒情報」が発表されます。
そしてこのレベル3の推移を超えた場合に、「氾濫危険情報」が発表されることになっています。
氾濫注意情報のことを「洪水注意報」と呼び、氾濫警戒情報と氾濫危険情報そして氾濫発生情報のことを合わせて「洪水警報」と呼びます。
ここで注意しておくべきことは、「洪水注意報」は現時点での水位に対する注意報であり、「洪水警報」は一定時間後に水位危険度レベルが上昇することを見込んでの警報ということです。
つまり洪水警報が出た場合は、時間が経つにつれて更に水位が上がっていく可能性が高いということです。
洪水警報が出た時には速やかに避難を開始し命を守る行動を取るようにしましょう。
ハザードマップを確認しておく
住まいの地域を流れる川の過去の氾濫履歴を確認することができるハザードマップというものがります。
これを見ることにより過去にどの程度の氾濫があったのか、浸水した区域はどのあたりか、ということを把握することができます。
ハザードマップは各自治体で誰でも無料で確認することができます。自治体によってはインターネットで公開しているところもあります。
参考:ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/
もし自宅が過去に川が氾濫したことのあるエリアにあった場合、すぐに何かをできるわけではありませんが、自宅が川が氾濫しやすいエリアだということを認識し、氾濫の可能性のあるエリアから安全に避難できるルートを見つけておきましょう。
事前の情報収集が川の氾濫対策には有効ですので、ハザードマップは必ず確認しておくようにしましょう。
常に川氾濫情報を確認しておく
現在、ほとんどの大きめの川では川の氾濫を確認できる定点観測のカメラが設置されています。
地図と連動して、見たい川の氾濫状況や動画を見る事も可能なのでチェックしておくとよいでしょう。
Yahoo!河川水位情報 https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/river/
台風の避難は勧告が出る前に行動を!持ち物や場所を把握しておこう!のまとめ
日本は災害大国で毎年のように大きな被害をもたらす災害が発生しています。
今後も同じように大きな災害は発生していくことでしょう。
災害を事前に防ぐことは難しいですが、個人が防災意識を強く持ち、十分な準備をしておく、保険に加入しておくといった事前対策は十分可能です。
いざという時のためにしっかりと準備して、自分のそして大切な人の命を守れるような行動をとれるようにしておきましょう。
ネット業界に携わり、はや15年目のサテスル!Labo編集長。世の中の便利グッズやお役立ちアイテムを世に広めるマイスター。一児の父。